引っ越し前には新居に運ぶ物を全て梱包しなければなりません。しかも全て同じように梱包すればいいという訳でもありません。
特に家電は一口に家電と言っても、梱包の方法からタイミングまで違ってきますので非常に厄介です。
引っ越しを業者に頼む場合は全て業者に任せてしまうことも可能ですが、業者に頼まない場合や費用を浮かせるために梱包や荷解きは自分で行う場合、正しい梱包ができなければ家電を壊してしまうリスクもあります。

そこで今回は、家電ごとに梱包するときの方法や注意点をご紹介いたします。

家電ごとの梱包のコツ

ダンボールサイズの小型家電から、大人が複数人いないと運べないような大型家電、それぞれに適切な梱包のコツがあります。
中には梱包する前日から準備をしておく必要があるものもありますので、家電ごとに細かい梱包方法をまとめました。

<小型家電>
1.電子レンジ、オーブントースター、炊飯器など
扉や内釜などの動くものは養生テープで事前に止めておき、本体をエアキャップで包んだら、ダンボールに入れます。運送中に動かないように隙間には新聞紙や緩衝材を詰めましょう。
かさばる部品があって邪魔な場合、取り外せるものは取り外し、別に梱包しましょう。

2.パソコン
パソコンは特にデリケートな家電で、データ紛失のリスクも高いです。梱包前に必ずデータのバックアップを行いましょう。
梱包の際にはまず、ケーブル類や付属品を取り外し、それぞれを緩衝材で包んでテープで固定してから、緩衝材や新聞紙を敷き詰めたダンボールに入れます。(隙間にも緩衝材や新聞紙を忘れずに)
蓋をしたら「パソコン部品」と書いたメモを天井に貼り付けると、運搬の際に丁寧に扱えますのでおすすめです。

デスクトップの場合は、モニターの梱包も欠かせません。
モニターの液晶画面にタオルを当て、ダンボール板などで固定してからダンボールに入れます。隙間に余裕がある場合は、部品も一緒に入れていいでしょう。
隙間をしっかり埋めたら、小さく切り取ったダンボールを被せてから蓋をします。
ノートパソコンの場合もほとんど同じで、エアキャップで本体を包み、その上から更にタオルや毛布で包んでダンボールに入れます。

<大型家電>
1.冷蔵庫
冷蔵庫は引っ越しギリギリまで使うことも多い家電です。そうした事情と併せて梱包にも時間がかかる家電ですので、スケジュールをよく決めてから作業を行いましょう!

まず、冷蔵庫の梱包作業を行う前日に、事前準備として「水抜き」と「霜取り」を忘れずに行ってください。
水抜き・霜取りは、タオルなどを敷いて防水対策をした部屋で行います。
冷蔵庫の電源を切って電源を落としコードを抜いたら、製氷機にある水や氷を捨てて、冷蔵庫のドアを開けたまま最低半日放置しましょう。
すると蒸発皿に水が溜まっていますのでこれを捨てて、最後に乾いたタオルなどで冷蔵庫内の水気をよく拭き取ってください。
蒸発皿が無いタイプの冷蔵庫の場合、冷蔵庫本体を傾けて排水する必要があるため、事前に確認しておきましょう。

これらがされていないと運搬中に水が漏れてしまい、本体の故障や他の運搬物の故障を引き起こしてしまう原因となります。
前日までに水抜きが完了しており、冷蔵庫内の水分が無いことが確認できたら、いよいよ梱包です。

梱包の際は冷蔵庫の正面側と背面側をエアキャップで包み、更にその上から平たいダンボールを重ねて付けてガードを固めます。
更に天井と底の部分も含めてエアキャップで包んだら、全体をダンボールで巻くように包んでください。

2.洗濯機
洗濯機も冷蔵庫同様、梱包する前日には水抜き作業を済ませておく必要があります。

洗濯機を水抜きする際は、まず洗濯槽の中身を空にし、水道栓を閉じてから電源を入れてスタートボタンを押します。
しばらくそのままにしておいて電源を切り、給水ホースを外しましょう。
さらに今度は一番短い時間でいいので脱水を行います。
脱水が終わったら洗濯槽内の水気を拭き取って、排水ホースを外せば完了です。

梱包をする際は外した給水ホースや排水ホース、その他部品を洗濯槽内にガムテープなどを使って軽く固定しておき、蓋をします。
全体をエアキャップで包んだら、その上からダンボールで更に包み込み、最後に巻きダンボールでしっかり梱包してください。

3.エアコン
エアコンを梱包する前に取り外さなければなりませんが、取り外しと取り付け作業は非常に難しいため、業者に依頼するのがおすすめです。
取り外しの際にガス抜きのため冷房稼働を行う必要がありますので、エアコンのリモコンを先に梱包してしまわないように注意してください。

またエアコンは室内機と室外機で梱包方法が変わります。

室内機の場合、通気性のいい素材(新聞紙や布、ダンボール等)をメインに梱包していきましょう。エアキャップなどのビニール系素材は通気性が悪いので使いません。
室内機は短期間でもカビが発生しやすいため、ガチガチに梱包するよりも風通し良くゆとりのある梱包が必要となります。
巻きダンボールなどを使って全体を優しく包み込むように梱包しましょう。

室外機の場合、水分が出てくることを考え、室内機と同様に水気を吸い取ってくれる新聞紙や布、ダンボールなどを使って梱包します。
また余裕があればフィンの部分もダンボールで覆っておくと安心です。

まとめ

家電は繊細な機械です。形も大きさも違うので、梱包にもより気をつけなければなりません。
全てを1人で梱包しようと思うと大変です。無理をして怪我をしてしまっては大変ですので、場合によっては家族や知人に手伝いを依頼したり、小型家電は自分で梱包して大型家電は業者に頼むというように、自分でできる範囲を決めて作業をしましょう。