引越しの見積もりは基本的に無料で行ってもらえますので、いくつかの業者で相見積もりを取るのが一般的です。
ただ見積もりを取ってもらったからには、こちらも最低限のマナーを持って対応しなければなりません。
もし適当に対応してしまうとトラブルに繋がってしまうだけでなく、気に入った引越し業者から依頼を拒否されるということもありえます。

今回は引越しの見積もり時のトラブルを回避するために知っておきたい、正しい見積もり依頼方法をご紹介いたします。

見積もり当日までに準備しておきたいこと

引越しの見積もり日が決まったらただ何もせずに当日を待てば良いというものではありません。きちんと見積もりに必要なことを準備しておかないと、せっかく来てもらってもあまり参考にできない大雑把な見積もりしか出してもらえないということもあります。
見積もり当日までに決めておきたいことは、下記のようなことです。

運んでもらう荷物を決める
引越し業者にどの荷物を運んでもらうのかを明確にしておきましょう。主に必要な作業員の人数や作業時間、必要になるトラックの大きさなどから見積もりが算出されます。
そのため、見積もり当日までに最低限どの荷物を引越し業者に運んでもらうのかを決めておきましょう。

不用品の処分方法を決めておく
新居に持っていかずに処分する不用品を決めておきましょう。そしてその処分方法はどうするかを考えておきます。
もし引越し業者に依頼する場合は見積もり時にその不用品がどの程度の量かなどを確認してもらわなければなりません。
処分するものや量によって料金は異なりますので、こちらも明確に決めておくようにしましょう。

オプションが必要な場合は伝えておく
引越し業者は荷物の運搬だけではなく、荷造りや荷物の一時預かり、洗濯機やエアコンなどの取り外しや取り付けなど様々なオプションサービスを用意しています。先ほど紹介した不用品の処分もそうしたオプションサービスの一つです。
どのオプションを利用するかを最初に決めておくことで、より詳細な見積もりを出してもらえます。

見積もり当日に守りたいマナー

続いて、見積もり当日になった時に守りたいマナーをご紹介いたします。あまりにもひどいマナー違反があると後から依頼を拒否されることもあります。

嘘の条件を言わない
引越し料金を少しでも安くしようとして嘘の条件を伝えることはやめましょう。例えば荷物量を少なくごまかしたり、荷物のある部屋を見させなかったり、大型家具の運搬など追加料金が必要なものの運搬を黙っていたりというような、業者を騙すようなことをする人が一定数います。
こういう方達は「どうせ引越し当日に無理言えばタダでやってくれる」という考えを持っていたりしますが、そんなことはありません。
引越し業者は事前に出した見積もりの情報通りに作業をします。追加料金なく追加分の作業をするということはありませんので、最初からきちんと運んでもらう予定のものを見てもらいましょう。
こうした嘘の申告やそもそも部屋を見せないというような場合、引越し業者から作業を断られることもあります。

引越し業者が鉢合わないようにする
複数の引っ越し業者が同日に見積もりに来る場合、業者同士が鉢合わせ無いように見積もり時間をズラすように配慮しましょう。
同じ時間に見積もりをするとなると部屋の中を確認しづらいですし、値段交渉もやりにくい状況になってしまいます。
またこちらも実際に聞いた内容がどちらの業者の内容だったか分からなくなってしまいますし、複数の業者から同時に質問されて混乱してしまうということも起こりえます。
見積もりは1社ごとに別々の時間で行うようにしましょう。1社ごとにどの程度の時間がかかるか分からないので、1日の内に複数業社に見積もりに来てもらう場合は、時間に余裕を持って約束しておくと安心です。

詳細が固まっている状態で見積もり依頼をする
引っ越し料金を明確にするために、どの荷物を運ぶのか、オプションサービスを使うのかなどを明確に決めておいてから見積もり依頼を出すようにしましょう。
「まだどの荷物を持っていくか分かってない」「引っ越し先が決まってないけど見積もりしたい」というように、詳細が決まっていない状態での見積もりは業者から嫌がられます。
見積もりが詳細に出ないことでのトラブルや変な言いがかりをつけられるという可能性があるためです。
見積もり依頼を出すときは、ある程度詳細が固まってからするようにしましょう。

見積もり後に守りたいマナー

見積もりを出してもらった後にも守りたいマナーがあります。特に相見積もりをしている場合、注意したいことがありますので併せてご紹介いたします。

依頼をしない場合は早めに連絡をする
見積もりを出してもらった後は必ず契約しなければならないということはありません。別の業者の方が安かった、引越し予定自体がなくなったなど、様々な理由で依頼をしないということがあります。
居合をしない場合、そのことが決まった時点ですぐに業者に連絡をいれましょう。もしくは営業の方から直接連絡が来ると思いますので、その時にはっきりと断ることが大切です。
業者から連絡が来ても断ることを伝えるのが嫌だから無視し続けていればいいや、という考えはやめましょう。業者も依頼がくるのかどうかがはっきりしないと何度も電話をかけなければなりませんし、手間がかかってしまいます。
断ること自体は悪いことではないので、早めに断り、お互いに無駄な手間を省くようにしましょう。

追加作業が出たら相談する
見積もり後から突然追加の作業が必要になることもあります。その場合も早めに業者に連絡しましょう。
「当日言えば運んでくれるだろう」と思っても、基本的には対応してもらえないと考えるのがいいでしょう。追加料金が発生する可能性やそもそもそれを運ぶのに必要な機材を持ってきていないから対応できないということもあります。