引越し作業で厄介なのが荷造りです。荷物が多ければ多いほど余裕を持って計画的に行わなければなりません。
ただしスケジュール通りにいかず、引越し当日になっても荷造りが終わらない!と大騒ぎする方は少なくありません。

もし引越し当日にも荷造りが終わっていないとどうなるのか、荷造りが終わらない場合はどうすればいいのかをご紹介いたします。

荷造りが終わっていないとどうなる?

引越しが行われる場合とは
荷造りが終わっていない場合、その状況によってどうなるかは変わってきます。
例えば8割程度荷物がまとまっていれば、当日の引越し作業中にも荷造りすることで作業時間内に終わる可能性も高いので、そのまま引越しは決行されます。引越し作業員が荷造りを手伝うことになっても、追加料金を取られることは少ないです。(荷造りが必要な作業が多いと追加料金が発生する場合があります)
また万が一荷造りが終わらなくても、自力で運べる量ならば自力で運ぶことでどうにか引越しができるというパターンもあります。

引越しを拒否されることもある
引越し作業中にも荷造りしても終わらないような量の時は、引越し業者からその日の引越しを拒否されることもあります。
業者とは「標準引越運送約款」により、引越し当日までに依頼者が荷造りを終わらせていることが決まっているためです。つまり契約上、当日までに荷造りを終わらせている義務があるのです。
そのため、もし終わっていない場合は契約違反として引越し業者から作業を拒否されるということが起こるのです。
なお、この時は契約違反したのは依頼者となるため、実際に作業されていなくても引越し料金が発生します。

当日までに荷造りが終わらない!そんな時の対処法

引越し当日までに荷造りが終わらない!と思ったら早めに対処をするべきです。この時の対処は、引越し当日までにあとどの程度の余裕があるかで変わってきます。

引越し前日の場合:徹夜で荷造りをする
間に合わないと気づいたのが引越し前日の場合、まずは気づいた時点ですぐに荷造りを始めましょう。単身引越しならば荷物の量もそこまで多くないと思いますので、一人での作業でも徹夜をすれば間に合う可能性が高いです。
一人では厳しそうな場合、友人や家族に連絡して手伝ってもらうという選択肢もあります。
もし手伝ってもらえたらその人へのお礼をすることも忘れないようにしましょう。

引越しまで数日ある場合:引越し業者に伝える
引越しまであと数日あるけどもしかしたら荷造りが終わらない可能性があるという場合、まずは引越し業者にその旨を伝えましょう。
早めに連絡すればするほど、引越し業者も対応しやすくなります。
対応としては業者の荷造りサポートオプションを追加したり、少し時間をずらせば終わらせそうならば引越し作業開始時間をずらしてもらうということもできる可能性があります。
また完全に荷造りを任せられるオプションも用意されていたりしますので、その申込みをしてもいいでしょう。

不要なものは回収業者に引き取ってもらう
既にもういらないもの、不要なものが分かっている場合、先に不用品の回収業者に引き取ってもらいましょう。
ものが多いとそれだけで荷造りのやる気も削がれてしまいます。不要なものがないことがわかれば選別する手間も省けるため、スムーズに荷造りを進められます。
本当に必要なものから荷造りを始めていき、当日になって終わっていなかったらその分は不用品として引き取ってもらうという方法もあります。事前に引越し業者に問い合わせておくのがベストですが、当日になっても終わらない場合は引き取り可能かを聞いてみてもいいでしょう。

荷造り以外にも忘れずにやるべきこと

荷造りが間に合うかどうか分からない場合、とにかく早く荷造りを終わらせなければという思いで頭がいっぱいになってしまいます。
しかし、荷造り以外にも引越し前日にやらなければならないことがあります。

特に重要なのは冷蔵庫の水抜き、霜取りです。引越しの依頼を出した時にも引越し業者から前日にやっておいてくださいと言われます。
しかし、荷造りに夢中になってしまうと忘れてしまうという方が多いです。

引越し当日の朝になって、どうにか荷造りは間に合ったけど冷蔵庫の水抜きを忘れていた・・・なんてことにならないようにしましょう。

水抜きを忘れるとどうなる?
水抜きを忘れてしまった場合、最悪はそのまま運ぶことになります。この時、もちろん業者に水抜きを忘れてしまったことを伝えるのが大前提です。
水抜きをしていなくても運んでくれるという場合は、故障や水漏れによる他の荷物の被害が出てもクレームを受け付けないということになるので注意してください。

また、漏電などの危険性を考え、水抜きをしていない場合は運搬拒否されることも珍しくありません。
その場合は後日別料金で運ぶことになります。